リフトの数のわりには、標高差が500ｍもあって、中上級者にはなかなか滑り応えがある。せっかくの高速クルージングが可能なコースでありながら、圧雪がフラットでなかったり、管理道路のための段差があったりで、滑走のリズムが途切れてしまうのが残念である。初級者はペアリフトからのコースが楽しめる。頂上からのコースは延々とつづら折りの坂が続くので「滑らされている」といった感じ。また、雪質がやや重いので、下部に無圧雪コースを作るのはあまり意味がないと思う。
ここの最大の問題はアクセス。柵口温泉からすれ違えない道が続く。要所には係の人が誘導していただけるのだが、なにせ雪の壁でブラインドカーブが続くのである。3年以内に道幅の拡張計画もあるそうだが、これはぜひとも早期に実施してほしい。（追記：2008シーズン現在、道路は全部２車線になった）
　給食施設の味もまずまず。ただ、スキーヤーの動線をもう少し考えてほしいところ。
山の資質自体はなかなかよいので、問題点を正しく認識して、修正できればただのローカルスキー場では終わらないであろう。
　余談だが、クワッドはガラベンタ、下のペアリフトは太平索道で、どちらもなかなかお目にかかれないメーカだけにリフトヲタクにも薦められるスキー場である。
【追記】
　山の資質に惹かれてであろう、固定客が徐々につき始めている。シャルマニアという私設ファンクラブのホームページまであることを、スキー場は至福とすべきである。